「滅びには前兆がある。」(イザヤ 21:5)

「彼らは食卓を整え、座席を並べて、飲み食いしている。「立ち上がれ、首長たち。盾に油を塗れ。」」(イザヤ 21:5)

　人は歴史から多くのことを学びます。そのうち、国の滅亡には、ほとんどの場合前兆が見えます。それは王と貴族らは民のことは考えず自分たちの権力と欲望ばかり夢中になるほか、軍の綱紀は乱れ、敵との戦いの時には軍から逃げたり自分の国を裏切って敵国に渡ったりするのです。イザヤ書21章ではバビロンが滅びる時に起きることについて記されています。国のさばきが迫っているにもかかわらず人々は飲み食いをし、戦いのために使う盾に油を塗らないなど、自分に起きている危機に対して全く準備をしないところか、完全に無感覚になっていたのです。従ってバビロンが滅びたことは当然の結果だったかもしれません。すると信仰者が滅びないようにするためにはどうすればいいでしょうか。何を食べるか何を飲むかなど、この世のことばかりを心配することをやめ、主の御心を探ることに集中し、霊的な敏感さを保つためにいつも目を覚まして祈る信仰者にならなければならないのです。